ちっちゃなカルチャースクール なかがわ

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ELLIE’S BLOGエリーのつぶやき

    2022.11.25
    🍀文字の品格と書道のお稽古🍀
    ブログ

    当教室は、東京幡ヶ谷に本部がある、【代々木文化学園文化書道学会】という団体に所属しています。

     

     

    書風は【奇をてらわず、流行に流されない、正しく美しい文字】

    まさに、【正統派書道】です。

     

     

    昨今、パフォーマンス的な書道が流行となってきました。

    パフォーマンスを通じて、文化的伝統の書道にスポットライトが当たり、人々の興味をひくことは

    とても良いことだと思います。

     

     

    ただ、パフォーマンスだけに眼を奪われてしまうこともあるのではないでしょうか?

     

     

    実際、当教室の在籍生で高校・大学の書道部に所属する生徒さんも何人かいます。

     

     

    幼少期から書道を習い、高校生・大学生になっても書道への興味・情熱を持ち続けて、部活動でも書道を

    選んでくれることは、書道教授冥利に尽きるものです

     

     

    でも、書道部に入部した動機を聞くと、[袴が履けるから]とか、[目立つから]と言う生徒さんがいるのも

    事実ですし、お稽古の時に、[今、部活動では何を書いているの?]と尋ねると、[きょうは、筋トレをやった] [マラソン1時間やった]・・・えっ?書道部だよね?ということもたびたびあります😲

     

     

    また、高校の書道部に入った生徒さんのほとんどが、まず、字がとても大きくなります。

     

     

    言い換えれば、それだけ元気があるということなのかもしれませんし、中学生までの学童の部では

    それも良いのかもしれませんが、高校生になると大人と同じ教材を使い、お稽古を進めます。

     

     

    その時に大切なことは、大きく考えて、ふたつあります。

     

     

    まずは、字形が整っていること。

    これは、書道を習っている以上、一番の目的ですね。

     

    次に、ナカガワは学童の生徒さんにも言っていますが、

    余白も書のうち。

     

     

    学校の書写のお稽古等では、とにかく、大きく書くこと、特に名前は大きく、用紙からはみ出る

    くらいに・・・というご指導もあると聞き及んでいますが、文字としての【品格】を保つためには、

    この二点を大切にしていただきたいと思っています。

     

    学童の生徒さんでも、用紙からはみ出たものは見ないよ、と言っています。

     

     

    ましてや、用紙をお墨で汚す(お墨の量が多すぎて、ポタポタ垂れるなど)などは論外です。

     

     

    そして、字形を整えると共に、書こうとしている和歌・短歌・漢詩等の歌われた時代背景やその時の

    状況、作者の心情などを考えて、書と向き合って・・・とご指導しています。

     

    未就学児童~中学生の皆さんにも、新しい課題をお渡しする時には、○○ってどういう意味?と

    必ず、課題の意味や読みを確認しています。

     

     

    このことは、ナカガワ自身、常に心掛けていることであり、このホームページに掲載してある、

    【講師紹介】のところにもあるように、日本大学短期大学部の英文科を卒業しましたが、その後、

    書道を学ぶ上で、少しでも、書こうとしている題材を深く知りたいと思うようになり、通信教育学部

    ではありますが、慶應大学の文学部第Ⅲ類国文学専攻に入学しました。

     

     

    それが、生徒さんの書く書に反映されているかどうかは、甚だ疑問ではありますが💦

    でも、生徒さんへご指導させていただく時の一助になっていることは確かです。

     

     

    パフォーマンス的な書道がもてはやされる昨今ではありますが、当教室では、年齢を問わず、

    【品格のある、正しく美しい文字】を書けるように、ナカガワ自身、今後も精進を怠らず、

    丁寧にお稽古していこうと考えております😊

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